これからのVUCA時代を切り開くのは、ブルーオーシャン戦略だ

「ブルー・オーシャン戦略」(ダイアモンド社)を読みました。
競合企業に勝つどころか、競合のいない市場をつくるための、方法論が記されています。
何気なく使っているブルーオーシャンとは、概念が違っていたことが分かりました。

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顧客への提供価値を飛躍的に高めて、競争を無意味なものにする

「要約」
競争相手に対抗しようと躍起になり、相手の優位性に追いつき追い越そうと努力するほど、皮肉にもライバルとの差は縮まる。
イノベーションによる付加価値増大に重点を置くと、競争相手の行動が買い手に価値をもたらしているとは限らないと悟る。
顧客は、業界が押し付ける境界にとらわれず、業界の垣根を越えて購買活動を展開している。

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「感想」
競合企業や業界とかに縛られてはいけないと。
競合企業を研究したり、業界の従来からの習慣などは、関係ないんですね。
顧客のみに向き合って、どうやったらもっと価値を提供できるのかを考えて、新しい需要を開拓していかなければならない、ということですね。

買い手に提供する価値を見直し、新しい価値を描く4つのアクション

「要約」
差別化と低コストのトレードオフを解消する。
取り除く:業界常識として製品・サービスに備わる要素の内取り除くべきものは何か
減らす:業界標準と比べて、思い切り減らすべきものは何か
増やす:業界標準と比べて思い切り増やすべきものは何か
創造する:業界でこれまで提供されていない、創造すべき要素は何か

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「感想」
取り除く・減らすについて、身の回りの製品を見ると、一回も使ってない機能ってありますね。
競合が付けているから自社もつけないと、という発想だとそれは取り除けないと思います。
あくまで顧客がそれを欲するかという発想が必要です。それによって、コストを低減できます。
そして、現在の顧客が不満を持っているもの、あるいは、新しく提供できる価値を留めて、そこに費用をかけていくことだと思います。

新製品・新サービスが買い手の生活をどう変えるか

「要約」
買い手の効用マップ。
買い手に素晴らしい効用をもたらすために、企業がどんなテコを使えるか。
買い手は、製品・サービスからどんな経験ができるか。
その可能性を示す。

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「感想」
デザイン思考でいうところの、カスタマージャーニーかなと思います。
顧客の経験について、その商品を使う場面だけではなく、購入する動機や、使った後どうするかなど、全体をとらえます。
企業の取り組みでいうと、最近では環境への配慮が大事ですね。
SDGsなど世の中のトレンドがありますし、顧客もその目線で商品を選ぶことが増えています。

(まとめ)顧客を起点に考えた結果、競合のいない場所となる

特許の調査分析をしているとき、他社が多く特許を取っていたらレッドオーシャン、特許がなければブルーオーシャンと言うことがあります。
その時、ブルーオーシャンというけど、本当にそこに参入したら儲けられるのか、なぜ他社はそこに参入していないのか、が気になっていました。
そこで、ブルーオーシャンというものを勉強しようと思い、本書を読むことにしました。

読んだ結果、他社がしていないことをする、というそんな単純なものではなかったです。
まず、起点が他社ではなく顧客です。
顧客にとって、不要なものをなくす、価値のあるものを足す、そこで独自の製品・サービスを実現するというものです。
では、どうやって不要なものや価値あるものを見つけるのか、というと、上記を含めて色んな観点が本書で紹介されています。

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