ビジネスでは、解くべき問題を誰も教えてくれない。その問題を定義できるのが論点思考。

「論点思考 内田和成の思考」(東洋経済新報社)について、前回ブログに追加して参考になった箇所を記載します。
今何に取り組めばよいのか、本当に解決すべき課題は何か、を明らかにしたいとき、この論点思考が有効となります。

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問題解決が速い人は、本当に解決すべき問題「真の論点」を常に考える

「要約」
顧客や上司から言われた課題が、そのまま論点ではないことが多い。
言われた課題は疑ってかかった方が、早く答えにたどり着く。
「何が問題なのか」「それは解けるのか」「解けるとどんないいことがあるのか」
仮説を立て、ヒアリングをして論点を絞り込む。
なぜなぜを繰り返す。

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「感想」
顧客や上司から言われる課題と言うのは、現象であることが多いと思います。
こんなことが起こっているから、なんとかしたい、など。
それを深掘って言って、なぜそれが発生しているのか、どれを解決すればよいのか、を考えることで真の論点に行きつくのだと思います。
顧客や上司の意見に反するのではなく、それを自分なり考えた結果であり、それで課題が解決すれば問題はないと思います。

論点がある程度見え、構造化するときに、フレームワークを使う

「要約」
当たりを付けた後にフレームワークを使うと、うまく説明できたり、関係づけたり整理できる。
優秀なビジネスパーソンはそういう風に頭を使う。
フレームワークから論点が導かれるのではない。
ある程度場数を踏むと引き出しが増え、当たりをつけるのがうまくなる。

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「感想」
最初はフレームワークを気にせずに、ひたすらなぜなぜをくりかえして論点を探すのかなと。
そして、洗い出した論点を見てみると、あるフレームワークを使えばきれいに整理できる、と言う順番だと思います。
いきなりフレームワークを使おうにも、どれを使えばよいか判断できないはずで、フレームワークから論点が導けるのはあり得ないですね。

自分の引き出しを参照しながら相手の話を聞くと、聞こえ方が変わる

「要約」
依頼主の真意を探るために、自分の引き出しを活用する。
①他社事例:業界内、他業界で同じテーマを担当した経験や前例に学ぶ
②顧客視点:自分の庶民感覚、一個人としての感覚で論点を設定する
③鳥の目、虫の目:相手が経営者なら鳥の目、現場の人であれば虫の目ではないかと考慮
④過去の経験:自分個人に蓄積された経験

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「感想」
依頼主にヒアリングをしているとき、これは一体どのレベルの話なのだ、と思うことがあります。
頑張って質問して自分なりに理解しようと努めます。
そのとき、自分の中に引き出しがあれば、相手の考えがよく分かると思います。
引き出しだけあって、すぐに活用はできないですね。
日ごろからどのようにそれらをストックできるか、が大事ですね。

(まとめ)いま解いている問題は、解くべき問題なのか

「答え」ではなく「問い」が大事だと、よく言われます。
ある問いに対して答えを一生懸命導いても、問いの時点で間違っていたら、その努力には意味がないからです。

現在、知財部がどんどん新しい業務に取り組もうとしている中で、何をすべきかから自分たちで考えなくてはいけません。
その時、まさに「問い」すなわち「論点」を正しく設定する必要があります。

目の前に雲がかかっている状態で、さて何をしたらよいのか、と迷ったときは、この論点思考が参考にできると思います。

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