イノベーションを起こす理論を、楽しく読んで学べる本

ザ・ファースト・ペンギンス 新しい価値を生む方法論(講談社)を読みました。
新しい事業やイノベーションを起こそうというとき、何に着目して、どんな発想で、どう考えをまとめていくのか、どんなマインドが必要か示されています。
イノベーションとまでいかなくても、自分の業務で価値を生み出すときのヒントとして良いと思います。

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気づきを本格的に解釈する 「こういうことでは?」

「要約」
演繹法と帰納法のほかに第三の推論方法がある。仮説的推論、という。
どうしてこんなことが起きるのだろう、という違和感のある事実に気付くとする。
そのとき、「これ」が背景や要因としてあると考えると、そういう事実が起こってもおかしくない。
ということは、「これ」が要因なのでは、と考える。

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「感想」
まず、違和感のある事実に気付かないといけないですね。
そのためには、現場に足を運んで言語化できない情報を得ること、自分の考えと反することでもまずは共感して受け入れること、起こっている事実から学びを得ようとすること、が大事みたいです。
そのあとに、その事実の背景を考えると。

自分はどのような価値を相手に届けたいのか

「要約」
どんなイノベーションも、最初は個人の想いから始まっている。
どういう人たちをどの様に幸せにしたいのか、という価値を考える。
そのあとに、提供する側の持続性を担保するための事業性を考える。
そこでは、自社の強みがどこにあるのかを考える。

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「感想」
儲けたいからその事業をするではいけないんですね。
最初は、相手にどうなってほしいか、だと。
顧客第一というとありふれていますが、自分の思いとしてどれだけそれを本当に願うことができるかが、大事だと思いました。

マインドセット:自己効力感、他己実現、チャレンジ精神

「要約」
・自己効力感 自分は成し遂げることができる
・他己実現 他社の自己実現のため頑張る
・チャレンジ精神 未知の場に飛び出す、発想を広げる
人生において大切なことは、成功ではなく苦闘である。
自らを信じ、学び、もがき続けよ。

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「感想」
新しい価値を作るとは、こんなに大変なのかと。
逆に、ここまでしないと新しい価値を作れないのであれば、今の自分はまだまだ甘いと思えます。
一人でこのマインドを維持するのは難しいので、やはり仲間が大事だと思いました。

(まとめ)左脳と右脳を行ったり来たり

もともとは、知財部が起点となって新しい事業の仮説を提案しようとなり、その方法っていったいどんなものなのだと、途方に暮れていました。
その中で、開発部の方でこういう新規事業創造に詳しい人から、この本を紹介いただきました。

読んでみて、今までの自分に全くない、発想だなと思いました。
論理的な考えもありながら、アートや右脳思考的なところもあり、両方を行き来するようなものだなと。

すべてをマスターすることは難しいですが、新しい業務に取り組んだり、自分自身の価値を考えるときに、観点として参考になると思います。

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