すべてのビジネスパーソンへ コンサルの仕事術から質を高める方法を学ぼう

『外資系コンサルの知的生産術~プロだけが知る「99の心得」~ (光文社新書)』を読みました。
著者は、よく対談などされている山口周さんです。切れ味の鋭い発言をされる方だと思います。
仕事の質を高める考え方で実践的なことがたくさん得られました。少し紹介します。

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良いアウトプットは、顧客が持っている知識との差別化

成果物の質を高めるには、顧客が持っている知識との差別化をしなければいけない。
どこで新しさを出すには、広さで出すか、深さで出すかのどちらか。
それを最初に整理する。その方向によって集めるべき情報が変わる。

・・・
ということは、まず最初に、顧客が持っている知識を把握しないといけないですね。
テーマをふんわりと与えられて、やみくもに情報を集めてもダメだと。
そして、広さか、深さか、というは、言われれば当たり前です。
ですが、それを意識して情報を集めないと、何のつながりもない情報を集めることになると思います。

知的成果として訴えられるのは、事実、洞察、行動のどれか

知的成果として訴えられるのは、
事実がどうなっているのか、そこからどんな洞察ができるか、その結果どんな行動をとるべきか。
最後の行動の提案まで踏み込むことで、価値のある成果物となる。

・・・
これはよくいう、雲雨傘の理論ですね。
洞察、行動になると、人によって差が出てきます。
その対象の事実だけを見るのではなく、いかにほかの事象と結び付けて考えれるかが、勝負と思います。

良い答えは、適切な情報から自然と降ってくる

情報があっても解が見つからないとき、問いが悪いか、情報の集め方が悪い。
言葉が生まれない状態は悩んでいるだけ。考えていない。別の方策を考えるべき。
良い答えは、適切な情報から自然と降ってくる。

・・・
解が見つからないとき、もっと多くの情報を集めがちですが、そうではないと。
立ち止まって、考え直せと言うことですね。

私はよく、イメージが頭に浮かぶんだけど、それをうまく言葉にできないということがあります。
それは、考えていないだけ、と言い切られてショックでした。
やはり、そのイメージについてもっと、なぜそうなのか、それがどうなるのか、などを考えていないということなのでしょう。

新しい組み合わせを作り出す才能は、事象の関連性を見つけ出す才能

組み合わせる情報の数をたくさん持つこと。
それにより、新しい組み合わせが生まれ、新しい事象が見つけ出せる。

・・・
ということは、情報の種類/分野も広くないといけないなと。
それにより、組み合わせた結果、従来にはない突飛な事象が生まれると思います。
それがイノベーションかなと思います。

(感想)なるほどね、とうなずく箇所が詰め込まれている

この本を読んだきっかけは、同僚に対して、私に必要な本は何かと聞いたところ、これを勧められたことです。
今思うと、こういった要素が私に欠けていたと、その同僚に見抜かれていたことが、恐ろしいですが。

ともあれ、実際に、この本から多くのヒントをもらいました。
なんとなく自分の中で、うまく仕事ができない、考え方がまずいのか、など感じていたところに、実践的な手法を教えてくれました。
これをきっかけに、著者山口周さんの他の本も読むようになりました。後日紹介します。

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