問題解決が、苦痛の時間から楽しい旅に変わっていく

「筋の良い仮説を生む 問題解決の「地図」と「武器」」(朝日新聞出版)を読みました。
ある事業における問題解決のために、現状把握、情報分析、課題仮説、解決策創出など、一連の取り組むステップが分かりやすく示されています。
3Cや5Fなど、よく聞くフレームワークの使い方もわかり、ビジネス上の問題解決の仕方をすべて掴めるようになっています。

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その問題にイライラしているか、解決することにキラキラしているか

「要約」
問題解決に取り組むには、パワーが必要。
パワーを生み出すには、自分ごと化し、個人としての大儀が必要。
目の前にある問題を解決しなければいけないなら、その問題と本気で向き合う覚悟を決めなければならない
頑張ってみようと、本当に自分の心が動いている状態を作らないとダメ。

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「感想」
実際、業務で知財活動や情報分析に取り組む際、淡々とこなしてしまいがちです。
担当テーマの状況を聞いて、すべきことはするけど、それ以上にはならない。

そこをもっと、このテーマが実現すると、自社はどんな事業が実現するのか、世の中にどんな価値を提供でき、世の中はどう変わるのかと、そこまで実感しなければいけないと、思いました。

事業全体を俯瞰して課題仮説を設定する。事業部長の視点

「要約」
原因仮説の7パターン
①市場の変化 
②ターゲットセグメントの変化 
③顧客ニーズを満たせていない 
④顧客に自社商品の魅力を届けられていない
⑤顧客価値を継続的に提供するバリューチェーンを構築できていない
⑥バリューチェーンを支える組織に問題
⑦外部環境に大きな変化

・・・・・
「感想」
そもそも、課題を発見するのに視野を広げないといけなくて、それが事業部長の視点だと。
知財を扱っていると、技術にかかわるところに目が行きがちです。
自社内部の組織やその活動だったり、人そのものが主体となるところは、考えることがおろそかになるなと、思いました。
事業活動における課題なので、当然そこも大事になりますね。

世の中に対するアンテナの感度を高め、見る目を養う

「要約」
アイデアを見極める力のある人は、常に世の中を研究している。
あの商品はなぜ売れるのか/売れないのか。
他の業界のことを含めて日頃から研究すること。
自分の業界のことだけを知っていれば良いという時代は終わった。

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「感想」
社内にも、いろんなアイデアを考えられる人はいます。
その人は、色んな業界のことを知っていて、常日頃からたくさんの情報を見ているとのこと。
一つひとつの情報を見るのではなく、こんなニュースが増えているのはなぜだろう、とその背景を考えるとのこと。
なかなか難しいけど、確かにそれをすると、自分独自のアイデアを考えられるのかもと思いました。

(まとめ)具体例に沿って問題解決ステップが示され、分かりやすい

本書は、同僚に読むことを以前薦められていましたが、ずっと手を付けられていませんでした。
今回業務で大きなテーマを任され、まさに課題の仮説を設定するというテーマでしたので、この本を読もうと思いました。

本書では、ケーススタディとして、ビジネススーツを扱う事業の売上回復を対象とし、その中でどうやって問題解決していくかを、順番に書かれています。
例えば、設定する課題はこういうものはNGなど、具体例があり分かりやすいです。

私は、一気に最後まで読んでしまいましたが、読みながら、自分ならこういう課題を設定するなど、自分で問題を解いてくのも面白いと思います。

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