将来を分析し予測するには、過去からの法則を見つけること

社内外に眠るデータをどう生かすか(宣伝会議)を読みました。
情報分析において、過去から現在までのトレンドから将来動向を予測する手法が紹介されており、すっと腹落ちできましたので紹介します。

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ポイント


情報分析においての将来予測の手順は、簡単に示すと以下の4段階になります。

①分析対象のデータ(入場者数、売上高など)について、時系列グラフを作成し、増加/減少の傾向を把握する。この年とこの年では増えているな、など。

②その増加減少の要因を探索します。グラフだけを眺めていてはだめで、対象に影響を及ぼすであろう要因を、広く世の中の情報から探す必要があります。

③探索した要因について、それが生じたタイミングと、対象データの増加/減少のタイミングが合致していれば、それが法則となります。

④現在の状況において、特定した要因が発生しているのであれば、その法則を当てはめて実際に増加/減少が起こると予想できます。

購入の経緯

新しい業務の担当となり、それが知財情報分析という、知財を情報として扱って市場環境や競合動向などを行うというものです。
しかし、知財情報云々の前に、そもそも「分析」というものが何かを分かっていない状況でした。色んなデータからグラフを作って示唆を見出すということは知っていましたが、そんな大層なことができるのか、という状態でした。
そこで本屋に駆け込み、情報は知財ではないがデータ分析を扱った書籍であり、購入してみたという経緯です。

本の内容

マーケティング課に配属された新人が、上司の教えの元で、データ分析により市場ニーズなどを明らかにし、新規商品を企画するというもの。ストーリ仕立てで書かれており、読みやすいです。
また、分析における考え方として「仮説思考」にも触れられており、分析における思考と業務という、全体像をつかむには良いと思います。

感想

分析で大事なのは、事実をただ伝えるだけではなく、今後のアクションを示すことです。そのためは、対象が今後どのようになるのかを示さないといけない。
そこに悩んでいたところ、この本を読んで理解が進みました。
ただ、これを実践する中で、「変化の要因」を見つけることがとても難しいです。そこには、各種情報をもとにした「仮説思考」が重要になると思います。

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