旭化成の和田さんの論文 企業における知財アナリストのキャリアパス を拝読しました。
IPランドスケープを担う人材において必要なスキルや、どんな仕組みて人材を育てることができるのか、旭化成の実態で書かれています。自分自身や自社知財部と比較して、どこが足りないかを考えるのに良いと思います。
アナリストには、”ないものを見る”能力が必要
「要約」
サーチャーは、最適解すなわち”あるものを見る”能力を日々高めている。
アナリストには”ないものを見る”能力が必要なるため、サーチャーからアナリストへ転換するには、視点や考え方の切り替えが肝要。
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「感想」
ないものの一つに、仮説の構築と検証があると思います。
今見えている情報から、どんな仮説が立てられるのか。
その仮説を検証するには、どんな情報をどんな切り口で分析するのか。
それらは、決してどこにも書いていないくて、自分の頭から生み出すしかないかなと。
取り組み順にシナリオを組んでも伝わらない。一旦白紙にして構築
「要約」
課題を整理し、分析で事実を積み上げながら、最終結論を導く。
特許マップも使いながら、報告用にシナリオに仕上げる。
しかし、見習いの時期は、シナリオ構築に苦労する。
取り組んだ解析順にシナリオを組みがちだが、そうではなく、いったん白紙にして構築しなければならない。
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「感想」
よく分かります。
解析によって結論に至ったのだから、解析順で説明して良いのではと思ってしまいます。
そうではないと。
論点にも大小があり、結論を示すのに不要な論点もあります。
順番も、解析順とは変えた方が、論理的につながることがあります。
発表をする機会に恵まれた場合は、億せずに表に立ち、経験を積む
「要約」
指導者や熟達者の行動を、打ち合わせや折衝、報告に同行して観察する。
未熟な点に気づけは、どのようにスキルアップしていくべきか、自分ならどのように行動するかを常に考える。
そして、自分が報告や発表する機会に恵まれた際には、臆せずに表に立ち、経験を積むことが重要。
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「感想」
先輩方の言動を見て、すごいなと感心することが多々あります。
きっと経験が違うんだなと思います。
ですが、それで終わってはいけないと。なぜそういった言動になったのかを、考えましょうと。
発表する機会は、正直ビビりますよね。
でも、それを逃げていたら全然スキルアップしないわけで、経験出来るチャンスととらえるべきだと。
(まとめ)まさに自分の経験している苦労を、肯定できた
旭化成といえはIPランドスケープを先駆的に取り組んでいる会社です。
そこの方の書いた論文なので、きっと得るものがあるだろうと思い、読みました。
読んだ結果、自分が業務で苦労しているところが、やはり苦労すべくしてそうなっているのかと、分かりました。
あと、旭化成ではここまでキャリアを整理しているのかと、驚きました。
自分に足りないところはどこか、人材を育てるにはどんな仕組みが必要か、とても参考になりました。
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