本当に優れた知的生産をするは、イシューがカギとなる

「イシューからはじめよ ― 知的生産の「シンプルな本質」」(英治出版)について、前回のブログでは書ききれなかった良かったところについて記載します。
吸収すべきところが多すぎる本です。

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問題に立ち向かう際には、それぞれの情報について意味合いを考え抜く

「要約」
表層的な論理思考に陥っていないか。
すべてのことを単なる表層的な情報として、そのまま処理している印象を受ける。
知性を感じない人だ。

受け身にならず、自分の目で確かめたことをもとに世界観を作らなければならない。
つまり、他人からの話だけではなく、自ら現場に出向くなりして一次情報をつかむ。
そうして掴んだ情報を、「自分なりに感じる」こと。

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「感想」
私はまさに、そういうところがありますね。
人から聞いた話を、何も感じずに受け流していたら、本当はすごい大事なことだったり。

情報分析をする中でも、どんな情報があったら取り上げるべきなのか。
それは、その情報がどんな影響を及ぼしうるのかを、想像できなければならない。
つまり、自分の世界観を持っていないと、その想像もできない。

言葉にできないのは、イシューの見極めと仮説の立て方が甘いから

「要約」
これがイシューかな、と思ったらすぐにそれを言葉にして表現する。
表現して初めて明確になる。
言葉にして詰まるところは、イシューとしても詰まっていない。
概念をきっちりと定義するのは、言葉にしかできない技。
言葉を使わずして、人間が明晰な思考を行うことは難しい。

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「感想」
これも、身に染みる話です。
私はもともと商品開発設計をしていたので、成果物は図になります。
なので、考えるときも図を思い浮かべて、それを書き出せば仕事になっていました。

今、知財部に来てから、この言葉にすることの難しさを実感しています。
イメージはあるんだけど、言葉にできない、出てきてもなんか違う、ということが多々あります。
改善のため、メモ帳アプリを開いて、考えを文字で起こしていくということをしています。

事業コンセプトのストーリの組み立て方

「要約」
1.問題の構造:解くべき問題は、狙うべき市場ニーズ、事業モデルという2つ
2.狙うべき市場ニーズ:ニーズの広がり、トレンド、不連続な変化、競合環境、自社の強みが活かせるセグメント
3.事業モデル:この分野で取りうる事業モデルはこれ、収益の上げやすさ、自社の強みが活かせるのはAとB、そこでかぎとなる成立条件はこれ
4.事業コンセプトの方向性:狙うべき市場ニーズと事業モデルを掛け合わせると、有望な事業コンセプトは次の4つが候補。それぞれのコンセプトの具体的イメージ

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「感想」
つまりは、最初に全体構造を見て、どこが問題(イシュー)かを設定すると。
そして、それぞれのイシューをさらに分解して、サブイシューとしてそれぞれに答えを出す。
全体のイシューに答えられたら、おのずと結論が導ける、と。
イシューがどれだけ、整理して設定できるか、それがカギだとよく分かります。

(まとめ)知的生産のための根底の考え方がわかる

この本は最初、kindleで購入して読んでいたのですが、途中から実物で持っておかなければならないと思い、紙の本も購入しました。
それほど、この本はバイブルになると思っています。

アウトプットを生み出すとは、や、理解するとは、と言った、仕事そのものがどういうことかを解説しています。
決して、フレームワークやノウハウを示してこれでやりましょう、ではなく、そもそも根底として分かっておくべきことだと思います。

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