弁理士を目指すきっかけ。特許について、大事なこと、面白いこと、有益なこと

弁理士を目指そうと思った一つに、特許というものに感じた重大さや面白さがあります。
事業への影響力、法律としての形態、思考力のスキルと、分けて紹介します。

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特許は事業を左右する力をもつ。たかが紙切れだが威力はすごい。

特許は、物体としてとらえると、紙に文章で書かれたものであり、いわゆる紙切れです。
ですが、その力はもの凄いものがあります。

特許権を有する者は、その発明内容を独占して実施できます。
他者は実施できないことが、法律によって定められています。
例えば一個人が特許を持ってるとして、その特許発明は、資金力や頭脳をふんだんにもつ巨大企業であっても実施できません。グーグルでもソニーでもです。

知財の業務は目に見えるものではないので、その重大さが感じにくくなります。
ですが、もし知財が問題になる場合というのは、会社にとって一大事です。
そうならないよう、日々いろんなリスクに備える必要があります。

法律の条文は、論理的でよく考えられており、美しいとさえ感じる。

特許法は法律の一つです。
第1条からはじまり、第200条くらいまで、文言がざーと書かれています。
何の知識もない人が読んでも、意味は全く分かりません。

ですが、基礎から学んでいくと、特許とは何のために存在し、何を規定しているのか、この場合はなぜこうするのか、などが理解できます。
各条文は大変良く考えられており、一文一文に意味があることがわかります。
そして全体としてつながり、矛盾がなく、機能を発揮しています。
これを考えた人はすごいなと、感心してしまいます。美しいとさえ感じます。

私は理系出身なので、法律に全く興味はありませんでした。
ですが、資格学校で学んでいくうちに、法律の素晴らしさがわかるようになりました。

発明をとらえる論理的思考力は、ビジネスで有効である。

発明というのは、よく想像するような世紀の大発明である必要は全くありません。
従来の技術に比べて、ほんの少し工夫しているところがあれば、発明になります。

このとき重要なのは、従来にはどんな課題があり、それをこの発明ではどのように解決し、結果どんな効果を発揮するのかを整理することです。

これは、ごくごく普通の、課題を解決する考え方です。発明に限ったものではありません。
仕事をしていると、課題解決が必要な場面があります。
そのとき、考え方が甘いと、なんとなく良さそうな解決策をとったり、そもそも課題を把握し間違えたりします。

こんなとき、発明をとらえる思考方法が力を発揮します。
普段から発明に触れていると、自然とその考え方ができるようになります。

「まとめ」
私は、開発と知財を経験していますが、会社における重要性、面白さ、頭の使い方が全く違います。
2つを経験出来て、視野が広がったと思っています。

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