知財部員が目指す資格の一つに、知的財産アナリストというものがあります。
これは、知的財産教育協会が実施する、知的財産アナリスト認定講座を受講しレポート課題に合格した人が、アナリストの資格を得ることができる、というものです。
私は、以前受講しており、その中で良かったことを紹介します。
これからの知財部員に求められることが、体系的に学べる
IPランドスケープという言葉が使われて久しいですが、それは、いわゆる従来型の知財業務とは全く違うものになります。
じゃあそれって何なのか、何が新しいのか、というのはなかなか一人で調べても、うまく理解できないと思います。
この知財アナリスト認定講座は、まさにIPランドスケープというを担う知財人材は何を期待されているのか、そのためにどんなスキルが必要なのかを、体系的に学べます。
その中では、今まで接してこなかったような、企業財務、ファイナンスの話も、専門家から学ぶことができます。
各種の知財情報分析ツールに触れることができる
講座の最後にはレポート課題があります。
その課題を解くために、各種分析ツールを無料で一定期間、利用することができます。
それにより、どのツールはどんな時に利用できるのか、何ができるのかが分かります。
企業知財部の方で、IPランドスケープをしたいんだけど、分析ツールがなくかつ、上司も説得できなくて困っている方もいると思います。
そんな人にとって、貴重な機会になると思います。
知財業界の一流の方にお目にかかれる。他の会社の知財部を知れる。
私が受講したころ、ドラマ「下町ロケット」が放送されて間もない頃でした。
そのドラマのモデルとなった、弁護士 鮫島さんが講師として説明されました。
受講していた私としては、あの鮫島さんだ!と、少し感動しながら聞いていました。
また受講者同士で、名刺交換をしたり、宴会をしたりして、つながりが生まれます。
他の受講者が、どんな企業でどんな業務をしているのか、どんな動機で講座に参加しているのか、知るだけでとても勉強になりました。
講座終了後も、自主的に集まって勉強会などあったりします。
(まとめ)自分の知識、スキル、知財部への見方が変わる
私は会社の命令でこの講座を受講しました。
ちょうど会社としてIPランドスケープに取り組もうとしているところで、私に白羽の矢が立ちました。ただ、日程として土曜や日曜に開催され、貴重な休日がつぶれるのか、とあまり乗り気ではありませんでした。
実際に受講してみて、良かったと思います。
知財部が経営に提言していくというIPランドスケープについて、知財部というのはこんな業務もできるのだと、よく分かりました。
そして、自分の知識、スキルも広がったと思っています。
受講費用は決して安くはなく、私は幸いなことに、会社のお金で受講することができました。
(中には、知財部員でも自費で参加する方もいるようです)
受講させてもらった会社に感謝しています。
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