知財業界での夢と希望 ~ 企業知財部の弁理士からみて ~

私は、2か月前にブログ、1か月前にツイッターを始めたばかりです。
いろんな方の投稿を見る中で、偶然、ドクガクさんの、弁理士の日記念ブログ企画2021を見つけました。
ちょうどよい機会と思い、その企画に対して初めて投稿させていただきます。

私は、企業の知財部で働く弁理士です。その前は商品開発をしていました。
そんな、企業弁理士の立場から見た知財部の動向、異動前後での知財部への印象の変化、そして私自身の抱く夢について記します。

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企業知財部は、日々悩みながら新しい取り組みに挑戦

1.企業知財部を取り巻く動向
企業知財部の役割はどんどん広がっていっており、また、経営層から知財部へのアテンションも大きくなっていると、実感しています。
よく言われますが、企業知財部はこれまで、その企業の開発から生まれた成果物に対して権利を取得し、その出願件数が多ければ良しとされていました。
しかし、現在、企業はモノ作りからコトづくりへ舵を切ろうとしており、そこでは、他社と協業して事業をすることが必然となります。
そうなると、知財の対象は、特許ではなく、データや契約、サービスの割合い多くなります。
その中で知財部の活動としては、他社との協業の体制を築くために、そのような知財を有効に使うことを、考えないといけません。

2.知財部の実態
上記の動向を受け、当然私の所属する知財部も、色んな活動を始めています。
その一つとして、私の所属する課は知財戦略を担当し、事業企画部へ食い込もうとしています。
ただ、大変なのは、それは初めての取り組みであり、こうすればよいという参考にできるものがないことです。
何をするのか、どのように進めるのか自体を、自分たちで考え実行しなければなりません。
毎日、悩みながら過ごしています。

知財部に異動する前にイメージしてたのは、権利化、出願など、いわゆる従来の知財業務というものでした。
しかし、異動してみるとそのような業務はあるにはありますが、知財部として注力しているのは先ほどの戦略に関する業務でした。
すごく大変な業務ですが、新しく創造性もあり楽しく仕事をできています。

3.知財メンバの働き方
知財部の働き方で良いところは、在宅勤務が自由にできることです。
開発部門と同じフロアですが、開発メンバはほぼ出社しているのに対し、知財部門の席にはほとんど人はいません。
会議をするときも、開発メンバは会議室、知財メンバは家から遠隔で参加するというのが、通常となっています。 

企業経営へ知財部が食い込み、存在感を高めたい

1.知財業界に行こう思った理由
以前、商品開発をしていた頃、なかなか自由に開発することはできず、どうしても顧客の御用聞きになっていました。
製品仕様もほぼ決まっていて、開発の進め方自体も社内規定で定めれていました。
その状態は、自分で考えなくてよくある意味楽なのですが、もっと主体的に仕事をしたいと思っていました。
その中で、開発の経験も活かして活躍できる部門として、知財部に異動することを希望しました。

2.企業知財部にいる私の夢
企業知財部の役割が変わっていく中で、そのトレンドを逃がさず、経営層の期待に応えていきたいと思います。
企業経営において、知財をどの様に活用すれば事業に貢献できるのか、戦略段階から関わっていきたいと思っています。

また、商品開発の経験を生かし、開発メンバの痒いところに手が届く、困ったらすぐに助けられる活動をしていきたいと思います。
出願時にだけ呼んでもらうのではなく、普段から開発メンバに入り込み、一緒に開発テーマを考えられる関係性になりたいと思っています。

後は、発明アイデアも一緒に考えて発明者の欄に加わり、特許の褒賞金をガッポリいただけたらいうことはありませんね。

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