投資とは、その相手を手伝うことであり、感謝を示すことである

いま君に伝えたいお金の話(幻冬舎)』を読みました。
お金について、投資について、子供あてに書かれている本です。
ですが、大人が読んでも、これまでの自分の感覚とは違う示唆があり、はっと思わせられました。
少し紹介します。

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幸せはお金の量ではなく、どうやって使うかによって決まる

値段が高いものが良くて、多くお金をもらえる仕事がすごいと思っていないか。
だとすると、それはお金の魔力に惑わされていることになる。
お金は大事だが、豊かな人生を送るための手段の一つでしかない。
惑わされないためには、お金と違う基準を自分の中で作ること。自分なりの幸せの基準である。

・・・
日本人は、お金のことをあまり話してはいけない、お金は汚いものだという感覚があると言われています。それは、本当はお金の魔力に惑わされているからだと思いました。
お金を一つの手段と考えれば、汚いなどの感覚は抱かないはずです。

という私も、惑わされていますね。
自分なりの幸せの基準とは何なのか。
案外、すでに達成している、今の生活なのかもしれません。

とことん取り組むことで生きがいになり、生涯の仕事になる

どんな仕事であれ、本気で集中してやれば面白くなる。
集中すると、その人の能力が最大限に発揮されるからである。その時間は楽しいものである。
とはいえ、心から面白いと思えない仕事を選ぶケースもある。
その場合、どれだけ夢中になって一生懸命に取り組むか。

好きでも嫌いでも、とことん取り組むことで生きがいになり、生涯の仕事になる。

・・・
私も、今の自分の仕事が心から面白いとは思っていません。
これを生涯の仕事として続けられるのかというと、よく分かりません。
でも、与えられた役割があり、その中でなんとか自分でできることを発揮しようと、真剣に取り組んでいるつもりです。
それが、いつか生きがいとなればと思います。

投資という寄付により、誰かの役に立てたという気持ちがリターン

投資も社会貢献も、何かの目的を達成するためにお金を託すことである。
寄付により、誰かの暮らしのために有効に使われることが目的である。
寄付をして、役に立てたという気持ちがリターンであり、自分の中に温かい気持ちが残る。

・・・
投資は、自分にお金となって返ってくることではないんですね。
投資によって、本当に利益を得るのは、投資に事業ができて良いサービスがうまれ、そのサービスによって暮らしがより良くなる、その人なんですね。

そう考えると、投資というのは楽して稼ぐお金持ちの遊びだというのは、間違っているなと。
社会が良くなるために、それが達成できる会社を選んで、投資をしているのだなと。
投資家は、そこに貢献できていると感じることがリターンだと思わなければいけないんだなと。

(感想)村上世彰さんへの印象ががらりと変わりました

この本を読もうと思ったきっかけは、お金のことを発信している両学長のサイトを見たことです。
自分も、投資でお金を稼ぎたい、そのためにお金のことを学ぼうと思ったからです。

実際、読んでみると、お金や投資についての考え方が学べます。
しかしそれは、私の想定していたものではなく、投資家は世の中のために、感謝の気持ちを持って取り組んでいるというものでした。

著者である村上世彰さんについて、正直、それまであまり良い印象はありませんでした。
だいぶ前にニュースで見た、マスコミに取り囲まれている場面が記憶に残っていたからです。

この本で、村上さんの、投資ひいては人生への考え方を知り、尊敬の念が生まれました。
投資について、より興味が湧きもっと勉強しようと思いました。

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