弁理士論文試験。解き方や書き方の工夫が合格につながる。

本日、短答試験の合格発表がありましたね。
合格した方はおめでとうございます。不合格の方は、また来年頑張っていただければと思います。

さて、合格された方は、論文試験に最注力されると思います。
この投稿では、私の受験時を振り返り、論文の問題を解くときや書くときのポイントを紹介したいと思います。
些細なことですが、合格につながる大事なところになります。

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書く文字の質はこれくらいでOK。(写真で紹介)

私が受験した時、LECの論文模擬試験での回答用紙の写真を載せます。
文字を見ると、その質は小学生低学年のレベルですね(笑)
文字自体が正しいかというと、正しくないですね。
しかも、ところどころで間違いがあり、二重線で訂正したり、吹き出しで書き加えたりしています。

逆に言うと、こんなもんでいいということです。
論文試験は時間が勝負です。
字を書くことではなく、文章の中身を考えることに時間を使いましょう。

回答全体の、パッと見の体裁には気を付ける

回答は論点ごとに章立てを分けます。
上記写真でいうと、「乙の行為について」と、「丙の行為について」は別の章としています。
さらに、本文は左端から一文字分ほど隙間を開けて書き、(1)の位置も同様に隙間を開けています。

このように、文章全体の構成としては、ちゃんと論点を分けて考え、それが見た目で伝わるようにしています。
些細なことかもしれませんが、大事です。
本当は論理的に考えていても、採点者にそれが伝わらないというのが一番もったいないです。
書き方だけですので、ぜひ実践していただきたいと思います。

回答を書き込む前に、問題用紙にラフに書く

いきなり解答用紙に書き込んでも、ほぼ失敗します。
論理的な文章の構成にしなければならないため、書いた後で「最初にこれを言うべきだった」ということが往々にして発生します。

なので、まずは問題用紙の空いている場所に、ラフに回答のポイントを書きましょう。
よくあるような、甲と乙に分けて時系列にそれぞれの対応を書いたり、そのなかでどこが主な論点になるのか、それを説明するにはどの条文になるのか、まず書き出しましょう。
そのあと、それら全体を見て、回答として書いていく順番を組み立てていきます。

参考までに、LECの模擬試験のときの、私が問題用紙に書き込んだ内容の写真を掲載します。
甲と乙に分けて図を書くき、それをもとに回答の構成として1章(1)ではこれを説明して、みたいなことも考えています。

(まとめ) 大事なのは、自分の本当の実力を確実に出し切ること

本番まで残り日数が少なくなってくると、実力を伸ばすことには限りがあります。
大事なのは、自分の本当の力を確実に出し切るということ、になります。

上記の内容は、回答の仕方に関する観点であり、理解力そのものではありません。
ところが、実はこの回答の仕方の部分が、本番での合格/不合格の分かれ目になることもあります。

正直なところ私は、試験本番で回答を最後まで書ききることはできませんでした。
それでも試験に合格しました。
その要因として、上記のような書き方をすることで、途中までであってもそこまでの、論点の抑え方や説明の組み立て方が正しかったからだと思っています。

最後まで粘り強く、自分の実力を完全に発揮できるように取り組んでいただければと思います。

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